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2015JBTOP50最終戦

2015-09-23

いろいろな思いを胸に秘めながらの最終戦が終了した。

とてつもない疲労感で次の日は河口湖までバスボートを牽引しての運転がやっとであった。

第4戦を終了した時点で年間ランキングを2位としていたが、1位の五十嵐誠プロとの差は28ポイントと、簡単に言ってしまえば彼が予選を通過した時点で勝負は決まってしまう。

そんな他力本願な状況ながら、可能性は決して0ではなく、むしろワールドチャンプという重圧を背負いながら戦うことの難しさを自分は知っている。それに勝ったこともあるし、負けたこともある。

だから最後まで可能性はある!!

ただし自分が釣ってこなければその可能性もなくなってしまう。とにかく優勝を目指していく中で、チャンスが来た時に確実に逆転できる状態でいることが使命であった。

前日プラクティスでは台風の影響により大増水したコンディションとなっており、すべてのエリアをザックリながら釣っていった。

その結果釣れるレンジはシャローからディープまで様々であったが、良いエリアはしっかりと別れていた。

その中でも特によかったのは、普段浅すぎてボートでは近づけないようなシャローのアシ、エリアは北浦神宮橋周辺と北浦最上流・霞本湖和田・常陸エリア最下流と長距離ランガンせざる負えないエリアばかりでしたが、時間をロスしてもやる価値を感じた。

 

初日

まずは神宮橋周辺のアシをランガン。ファーストスポットは不発に終わるが、次の場所で怒涛の連発。4匹をライブウェルに入れ移動、目指すは霞本湖。

その途中気になった場所をスピナベで流しリミット達成。そのまま和田エリアへ。

バッティングもあり、狙っていたスポットすべては入れなかったが、いくつかのスポットを攻め、スピナーベイトでキッカーサイズのバラしがあったものの、数回の入れ替えに成功。

初日は5本3960gで9位発進となった。

2015TOP50最終戦 1

 

2日目

この日が最大の勝負になると踏んでいた。2日目に釣ってくれば五十嵐プロ次第では可能性もある。逆に釣らなければすべてが終わる・・・・

この日は4キロを最低目標とした。

まずは神宮橋周辺。そして朝からラッシュが起こり、この日も4発を連打!!しかもサイズがいい。

その後和田に向かうがバッティングの嵐で決断を迫られる。霞か北浦か・・・・

選択は北浦最上流!!

そして5匹目を釣り上げリミット達成。続いて入れ替えにも成功し、帰着。

2日目は5本4190gで単日2位。

2015TOP50最終戦2

2日間の暫定総合成績は3位まで浮上。さらに年間暫定ランキングも五十嵐がまさかの42位で予選落ちにより、小森プロと僅差ながら、トップに踊り出ていた。

自分が思っていた展開。最後は小森さんとの戦い。

 

3日目

2015TOP50最終戦32015TOP50最終戦4

同じく神宮橋周辺からスタート。しかしトラブル発生。メインのテキサスリグロッドが根掛を外した反動でルアーが接触。トップガイドが破損し、戦闘不能・・・・

仕方なく7,2フィートエクストラヘビーのフリッピングロッドで4gのテキサスをやることになったが、竿の強さはアワセ具合を抑えることで対応し、ピッチングのやりにくさはバトミントンで鍛えた手首のスナップでカバーした。

そしてこの日は3連発するが、サイズが一気に下がった。

向かうエリアに悩んだが、常陸最下流を選択し、この日の最大魚を抜き、最下流から北浦最上流へ。

上流エリアでリミットを揃え、一回の入れ替えもしたがサイズに悩まされウエイトは伸びなかった。

2015TOP50最終戦5

3日目は5本2716gで6位。

2015TOP50最終戦6

最終総合成績は3位となった。

2015TOP50最終戦7

 

結果、気になる年間総合成績は小森プロをかわし、2015年JBワールドチャンピオン獲得となりました。

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僅かな可能性を信じて攻めた最終戦。きっと運も良かったのだと思う。

初めてのワールドチャンピオン獲得から7年。最初は勢いで獲れてしまったというのが本音でした。そして2度目は狙って獲ると宣言し、幾度となく跳ね返されてきた。

とくに去年の悔しさは今でも鮮明に覚えている。

JBワールドチャンピオンとは言葉だけでは表せないとてつもない重さがある。それに向かって多くの強者がしのぎを削る。年間5戦15日。このたった1日でもコケれば1年が台無しとなる。釣りの技量はもちろん、集中力・判断力・経験、そして勝ちへの執着心。どれか一つが欠けても獲得することはできないだろう。そんな素晴らしいタイトルを獲得できたことを誇りに思う。

年間成績発表のときは正直精根尽き果てていた。それくらい全身全霊をかけて挑んだ2015年JBTOP50シリーズでした。

そして2度獲れるなら、3度獲れると思う。だから来年も獲りますw

支えてくださるファンの皆様やスポンサー様・会社スタッフ・家族など、応援してくださるすべての方々に感謝いたします。本当にありがとうございました。

最後にここ数年トーナメントを戦う僕の姿を、過酷な条件下で撮影してくれた。二人のカメラマンに最大の感謝をしたい。ありがとうございました。

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